あさのは塾便り


あさのは塾ブログ

HOME > ブログ

(前の記事から続きます)

 子路は、優れた弟子たちの中にあって、どちらかと言えば劣等生でした。しかし、孔子の言葉がわからなければ、わかるまで食い下がり、煩悶すれど決して自らをごまかさず、そうした子路の人柄は、やがて一門の人々の信頼を得るようになります。

 後年、子路は「衛」の国に仕え、打ち続く争いで荒れ果てた国土の建て直しを図ります。畑が整えられ、民家が立ち並び、人々が平穏に暮らす様子を見て、3年後に訪問した孔子がその手腕を褒めたほどでした。

 しかし、争いを事とする時代の常とて、やがてこの国にも政変が生じ、子路の仕えていた主人が反乱者側に捕らえられる事件が起きます。町が混乱し、多くのものが脱出するなか、同じ主に仕えていた同門の子羔(しこう)が止めるのも聞かず、子路は主人の所に舞い戻ります。

 大勢の群集の前で、子路は反乱者の非を絶叫し、主人を助けようとする。これを恐れた簒奪者が、二人の剣士に子路を討つように命じる。この場面を再び中島敦の小説から引いてみましょう。

     ★☆★☆★
この記事には続きがあります▽
あさのは塾便り::本・映画など | 10:43 PM | comments (x) | trackback (x)

 古代中国の思想家「孔子」には、有名な弟子が十人(孔門十哲)いたとされますが、その一人に子路(しろ)がいます。子路はもともと学問よりも武勇を好み、ときには騒ぎも起こすが義理には厚いという、いわゆる侠客と呼ばれる人でした。

 ある日、彼は孔子というものが賢者と称し、弁舌巧みに人々を惹きつけていると聞いて、化けの皮を剥がしてやろうと喧嘩をふっかけに行くのです。その様子を中島敦の『弟子』という小説から見てみましょう。(生徒用にわかりやすく変えています)

     ★☆★☆★
この記事には続きがあります▽
あさのは塾便り::本・映画など | 01:28 AM | comments (x) | trackback (x)

 自分の好きな教科で、100点を取ってください。

 100点なんて無理と思った方は、そういう勉強の負けグセを改めましょう。やってみもしないで、口を揃えて「ムリムリ」言うのもおかしな話です。

 学校のテストで満点を取るのは、皆さんが想像しているよりも簡単なことです。理由は3つあります。

1.範囲が決まっている
この記事には続きがあります▽
あさのは塾便り::勉強・子育てなど | 07:35 AM | comments (x) | trackback (x)

◆先日、たまたまラジオを聞いていましたら、終戦直後の算数の教科書は、今よりも例題の文章が長く、物語の形をとっていたという話をしていました。

 地図の縮尺を教える単元では、子どもたちが住む町の描写から始まり、町をもっと知りたいという気持ちから地図作りを始め、そこでやっと、地図の寸法はどうなるかという本題に入るのだそうです。

 今から見れば、ずいぶんのんびりとしたテンポの教科書に見えます。

◆文章題が苦手な子どもたちは、短い文章を読んだだけでは、なかなか情景を思い浮べることができないものです。
この記事には続きがあります▽
あさのは塾便り::本・映画など | 02:00 AM | comments (x) | trackback (x)

●マシュマロ実験

 マシュマロ実験と呼ばれるのは、1970年にアメリカで行われた児童心理学の実験のことです。

 4~6歳の子どもが1人ずつ個室に通されると、マシュマロなどお気に入りのお菓子が、お皿に1つ載っています。そして、「食べてもいいけど、15分間食べずに我慢できれば、もう1個あげるよ」と言われるのです。

 最後まで辛抱して、お菓子を2つ手に入れた子どもは、全体の3分の1ほどでした。

 さて、食べてしまった子どもと、食べずに我慢した子ども、両者の人生を追跡調査してみると、後者の方が成績がよく、優秀な評価を得る割合も多かったというデータが出たのです。

 自分をコントロールする力は、その子の将来に大きく影響することがわかります。

●遠近法
この記事には続きがあります▽
あさのは塾便り::勉強・子育てなど | 01:42 AM | comments (x) | trackback (x)

 紀元1~5世紀、古代ローマ帝国の版図は地中海全域に広がり、ローマの都には莫大な富が集積しました。

 時の皇帝たちは、政治的な問題からローマ市民の目を逸らすため、食料を無償で提供し、戦車競走や剣闘士試合などの娯楽を催したといいます。

 この様子をさして、詩人ユウェナリスは「かつて政治と軍事の権威の源泉であった民衆は、今ではパンとサーカス(見世物)ばかりを追い求めている」と書いて批判しました。

     ★☆★☆★
この記事には続きがあります▽
あさのは塾便り::本・映画など | 01:32 AM | comments (x) | trackback (x)

1.What gets wetter as it dries?

A towel.
(乾いていくと濡れていくものは? → タオル)


2.What can you only use when it's broken?

An egg.
(壊れているときしか使えないものは? → 卵)


3.Which letter is not me?

「U」.
(私でないのはどんな文字? → U(=You))

この記事には続きがあります▽
あさのは塾便り::本・映画など | 01:06 AM | comments (x) | trackback (x)

Let's play riddles!

1.What gets wetter as it dries?

2.What can you only use when it's broken?

3.Which letter is not me?

この記事には続きがあります▽
あさのは塾便り::本・映画など | 12:49 AM | comments (x) | trackback (x)

◆「まったく分かってないので、分かるところからじっくり教えて下さい」というのは、保護者の方からよく出されるご要望です。

◆もっともな話で、英語や数学は積み上げ教科ですから、分からずに放っておけば、にっちもさっちも行かなくなります。当然、分かるところからやり直さなければなりません。

  ★★★
この記事には続きがあります▽
あさのは塾便り::勉強・子育てなど | 11:20 PM | comments (x) | trackback (x)

●小学生には、本の音読をさせています。声に出して読ませると、本人の国語力が俯瞰できるように思います。心地よく表情豊かに読む子どももいますし、一方で、音読大キライな子どももいます。

 Aさんは、その大キライな方に属する女の子でした。読み違いをものともせず、やけくそみたいに突進していきます。彼女の不機嫌さがこちらにも伝染してきて、どうしたもんじゃろと思っていました。

●ところが、ある頃から、彼女の読み方にデジャヴ(既視感)を覚えるようになりました。いったい何だろうと考えて、思い当たったのが大学時代に書いた自分のレポートです。

 字数を稼ぐためにやっつけ仕事で書いた、冷や汗の出るような代物でした。彼女の朗読は、まるであのときの文章を読み上げているように聞こえるのです。

 それ以来、彼女に本を読ませると、当時の指導教授への面目なさばかりが先に立って、いたたまれない気分です。本読みギライの彼女に辛抱強く付き合うことが、せめてもの埋め合わせになるでしょうか。

★★★
この記事には続きがあります▽
あさのは塾便り::勉強・子育てなど | 08:12 PM | comments (x) | trackback (x)

pagetop