あさのは塾便り::本・映画など


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 抜けるような青空に赤とんぼが舞って、すっかり肌寒くなりました。

 だれもが風邪に気をつける今日この頃、はたして風邪を引いてしまいました。ご迷惑をおかけしまして、申し訳ありません。

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 それにしても、咳がひどくて寝付けないのはしんどいですね。仕方ないので、布団で唸りながら、文系脳で役に立たないことを考えていました。

 肺って大きな風船みたいなもので、出入り口が一つしかなく、それが気管です。

 気道内部のウィルスや細菌はからめとられて痰となり、咳によって排出されますが、これも気管を通ります。

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あさのは塾便り::本・映画など | 10:05 AM | comments (x) | trackback (x)

 本書(眞淳平著、岩波ジュニア新書)は、この宇宙に人類が生まれ、今日のような繁栄を遂げるには、いくつもの偶然が必要だったことを取り上げています。

 たとえば、太陽は大きすぎず、遠すぎず、人類の生存に適した環境を整えた。木星や土星は、地球に巨大隕石が衝突する確率を減らし、月の存在は地球の自転速度を調節した。

 地球自身もほどほどの大きさで、大量の海水、地磁気、オゾン層を備え、生物を保護することに貢献した。宇宙の誕生や人類の歴史に興味を持つ方には、楽しい入門書になることと思います。

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あさのは塾便り::本・映画など | 09:59 AM | comments (x) | trackback (x)

 『愛するよりも愛されたい 令和言葉・奈良弁で訳した万葉集1』(佐々木良著)という本が、話題になりました。

 万葉集は、今から1200年ほど前、奈良時代に編まれた和歌集です。

 貴族ばかりでなく、庶民の歌も載せられており、古語の難しささえなければ、今の私たちに共感できる歌も多いはずです。

 本書は、その点で大いに参考になります。以下、いくつか引用します。

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イケメンの俺が
片想いなんかするかよw
って いってたけど
したわwww

ますらをや 片恋せむと 嘆けども
醜(しこ)のますらを なほ恋ひにけり

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あさのは塾便り::本・映画など | 09:56 AM | comments (x) | trackback (x)

 クラシック音楽の曲名には、シンプルなものが多いです。たとえば、ベートーベンのピアノソナタは以下のよう。

  ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 op.2-1
  ピアノ・ソナタ 第2番 イ長調 op.2-2
  ピアノ・ソナタ 第3番 ハ長調 op.2-3 …

 こんな調子で32番まであります。

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 さて、番号だけ振られたこれらの曲は、自分には、ダンジョンに素っ気なく配置された宝箱のように見えました。いったい中に何が入っているのか、できれば全部聞いてみたい。

 「悲愴」とか「月光」とかタイトル付きのものもありますが、むろん、漢字2文字で、曲の全容が表現できるはずはないのです。

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あさのは塾便り::本・映画など | 09:15 AM | comments (x) | trackback (x)

 歴史の勉強が始まるとすぐ、縄文時代の住居は「竪穴(たてあな)住居」であったと習います。

 この竪穴住居、必ず暗記させられるわりに、イメージがわかないものです。なかには、モグラの穴みたいなものを想像する方もいるのではないでしょうか。今回は、これについて調べてみます。

竪穴住居とは

 穴居生活という言葉もあるように、昔の人は岩陰や洞窟に住んだり、開けた土地でテントのように木を組んで暮らしていました。洞窟のことを、横穴式の住居と呼ぶこともあります。

 しかし、時代が下るにつれ、人々は新たに住みやすい住居を工夫して作るようになりました。この住居を、古いものと対比して、竪穴住居と呼ぶことにしたわけです。

竪穴住居の作り方
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あさのは塾便り::本・映画など | 04:26 AM | comments (x) | trackback (x)

 今から2400年ほど前にあった、世界最大の図書館の話をしましょう。

 エジプト第2の都市アレクサンドリアは、地中海に面した美しい港湾都市です。その歴史は古く、名前の由来はアレクサンドロス大王まで遡ります。

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 アレクサンドロスは、紀元前4世紀、古代ギリシアの北方、マケドニアという国の王でした。

 軍事に関して天才的な手腕を発揮し、二十歳で王位を継ぐと、破竹の勢いで進軍。大国アケメネス朝ペルシアを滅ぼし、地中海沿岸からオリエント一帯に至る大帝国を建設したのです。

 紀元前332年、エジプトに入った彼はアレクサンドリアを建設し、以来この都市は貿易、文化の中心地として、数々の王朝の下で繁栄を続けました。

 ちなみに、日本に目を転じると、当時はまだ縄文時代にあたります。長く世界史の激動にさらされたこの地と比べれば、日本の歴史はなんだかこじんまりとして見えます。

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あさのは塾便り::本・映画など | 03:09 AM | comments (x) | trackback (x)

 ピタゴラスという人の名前は、誰でも聞いたことがあると思います。

 まず、ピタゴラスの定理(三平方の定理)。これは、中学3年の数学で学習します。

 それから、ピタゴラスイッチ。上から転がしたビー玉が、工夫された複雑なルートをたどって、ついつい目が離せなくなる、あの番組ですね。

 ピタゴラスの名は、商品名などにも使われ、子どもの創意工夫を育てるという意味合いが、持たされているようです。

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 では、彼は実際にはどんな人間だったのか。当の本人、2500年ほど前の古代ギリシア人、ピュタゴラスの話をしてみます。

 彼は、一言で言うなら、まさに天才。すぐれた学者であり、かつカリスマ性を備えた宗教者であって、ピュタゴラス学派(教団)と呼ばれた組織を主宰しました。

 その活動内容が外部に漏れることはなく、一切が秘密に包まれていたのですが、彼らは教義の一環として、数学の研究に力を注いでいました。

 そして、その発想が、私たちの文明の発展に大きく寄与することになります。

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あさのは塾便り::本・映画など | 03:05 AM | comments (x) | trackback (x)

 2800~2300年ほど前、ヨーロッパ史の草創期に、古代ギリシア人たちは颯爽と名乗りを上げました。

 エーゲ海沿岸には多くの都市国家(ポリス)が築かれ、明るく合理的な気風によって、人間中心の文化が花開きます。

 学問が発達し、文学・美術の傑作が生み出され、古代ギリシアは黄金時代を迎えました。

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 思想の分野も例外ではなく、後世に名を残す学者を輩出しましたが、その一人、パルメニデス(前5世紀)を取り上げてみます。

 このパルメニデスという人物は、青い海に白い家、陽気な人々が酒浸り(?)みたいなイメージの土地にあって、どうやら引きこもって考え事ばかりしていた節があります。

     ◆◇◆◇◆
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あさのは塾便り::本・映画など | 03:02 AM | comments (x) | trackback (x)

 ギリシア神話に出てくるオイディプス王のお話です。

 テーバイの国王ライオスは「もし子が生まれれば、その子が父を殺し、母を娶るであろう」という神託を受けます。(当時、神託は神々のお社に行くと、神がかりになった巫女さんが授けてくれます。)

 それで、王はオイディプスが生まれると、そのまま山中に捨てさせました。しかし、赤ん坊は羊飼いに助けられ、巡りめぐって、子どものいないコリントスの王のもとで成長します。

     ◆◇◆◇◆
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あさのは塾便り::本・映画など | 09:27 PM | comments (x) | trackback (x)

 子どもの頃は、「大人」というものに勝手なイメージを描いていました。よく「大人なんだからしっかりしなさい」とか「もう子どもじゃないんだから」とか言いますよね。

 だから、大人と子どもの間には何かしら境界があって、ちゃんとした大人になれば、迷ったり悩んだりしなくなるものだと思っていたのです。

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 ところが、実際に自分が大人になってみると、そんなことはあるはずもなく、相変わらず目の前の事柄に一喜一憂して生きています。

 してみると、大人と子どもには違いがあるとしても、それは相対的なもので、構造的には共通しているのだと考えるようになりました。

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あさのは塾便り::本・映画など | 09:24 PM | comments (x) | trackback (x)

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