あさのは塾便り::本・映画など


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 『更級日記』は11世紀半ば、菅原道真の血を引く菅原孝標(たかすえ)の娘の作品です(名前は不詳)。

 そのなかに、13才のころ京の都にたくさんの物語があると聞いて、もう読みたくて仕方がない、自分で仏像まで彫ってどうか上京できますようにと祈る場面が出てきます。

 やがて彼女は念願の物語に触れることができるのですが、彼女の願掛けの真剣さ、物語と巡り会えたときの喜びの気持ちは、今の私たちにはとても知り得ないものでしょう。

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あさのは塾便り::本・映画など | 07:27 AM | comments (x) | trackback (x)

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 またその頃RMT(リアルマネートレード)というものが問題になりました。ゲーム内の通貨やアイテムなどを現実のお金で売買することで、本来規約では禁じられているのですが、とくにひどかったのが中国の業者です。

 彼らは本国から集団で参加し、一般のプレーヤーの妨害をしてレアなアイテムを独占したり、ゲーム内で架空の取り引きを繰り返し値段をつり上げたりして荒稼ぎをしました。

 素朴に楽しんでいた大多数のプレーヤーはゲーム内インフレが続く理由がわからないまま高い品物を買わされていました。今振り返れば、これは昨今のマスクやアルコールの高値転売の状況とそっくり同じです。

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あさのは塾便り::本・映画など | 12:44 PM | comments (x) | trackback (x)

 緊急事態宣言が出され、学校が3ヶ月ほどお休みになりました。

 予想外の長期休暇で子どもたちは呑気に楽しそうでしたが、三度の食事の用意に追われた側はさぞ大変だったろうとお察しします。

 子どもたちの時間の使い方はさまざまで、課題が多くて大変だったという声もあり、ハイキングやランニングをたくさんしたという子もいました。

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 そして、やはりテレビゲームばかりして困るというご相談も頂きました。毎日6時間やったと嬉しそうに報告してくれる子もいて、まさに天国。

 自分にも経験がありますので、そうした子どもの気持ちはよくわかります。まあ大人が推奨しないことに多少の時間をつぎ込んだとしても、人生にはそれくらいのむだを許容する余地は十分あるとは思います。

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あさのは塾便り::本・映画など | 09:49 AM | comments (x) | trackback (x)

 『バグダッド・カフェ』は、1987年の西ドイツ映画(パーシー・アドロン監督)です。

 アメリカ、カリフォルニア州にあるモハーヴェ砂漠。日本でいえば近畿地方ぐらいの大きさに広がるその荒涼とした砂漠のなかに一軒のカフェがあります。

 モーテルとガソリンスタンドが併設されてはいるものの、風で吹き飛びそうな建物といい、砂にまみれた看板といい、今にも砂漠に埋もれてしまいそう。その名も『バグダッド・カフェ』がこの映画の舞台です。

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あさのは塾便り::本・映画など | 10:00 AM | comments (x) | trackback (x)

 お正月にちなんで、百人一首の歌をいくつか振り返ってみます。里帰りされた方も多いと思いますが、久しぶりの故郷はいかがでしたでしょうか。

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人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける (紀貫之)

 「人の心は変わりやすいものだが、昔馴染みの梅の花は変わらぬ懐かしい香りで自分を迎えてくれる」と詠んだ歌です。

 久しぶりに訪れた宿の主人との気の利いたやり取りということだそうです。たしかに人の心は移ろいやすいものですね。でもそれは必ずしも悪いことではないかもしれません。

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あさのは塾便り::本・映画など | 10:05 AM | comments (x) | trackback (x)

 絵のように美しいと言いますが、美術館に飾られている絵がどれも美しく感じられるとは限りません。音楽を聞けば気分が引き立ったり心が和んだりしますが、どの曲も同じ感動を与えてくれるわけではありません。

 芸術作品やその表現のなかには、受けとめ方がよくわからないものがあります。そうしたものに出会ったとき、相性が合わないで済ませず、この絵は何を言いたいのか、この曲はどう聞いたらよいのかと考えるようになると、自分の感性の幅や心の世界が広がるような気がします。

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あさのは塾便り::本・映画など | 10:45 AM | comments (x) | trackback (x)

 19世紀の哲学者ニーチェは、それまでの西洋思想の価値観を転倒させ、その後の世界の動きに大きな影響力を持った人です。

 彼はキリスト教的な善と悪の観念は、虐げられた者のルサンチマン(恨み)から生まれてきたものであり、これを払拭しなければならないと主張したのです。

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あさのは塾便り::本・映画など | 10:48 AM | comments (x) | trackback (x)

 『グリーン・デスティニー』(2000年)は台湾のアン・リー監督による中国武術(カンフー)映画です。

 剣の名手リー・ムーバイは争いに疲れ、武侠の世界から身を引くことを決意します。彼は心を寄せるユー・シューリンに伝説の碧銘剣(グリーン・デスティニー)を託しますが、たまたまその剣を目にしたのが貴族の娘イェンでした。

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あさのは塾便り::本・映画など | 09:40 AM | comments (x) | trackback (x)

 『アルジャーノンに花束を』は、アメリカの作家ダニエル・キイスによるSF小説(1966年)です。映画やドラマにもなったそうなので、ご存じの方もいるかもしれません。キイスはもともと心理学を学んだ人で、解離性同一性障害(多重人格)を扱った『24人のビリー・ミリガン』も有名です。

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あさのは塾便り::本・映画など | 10:31 PM | comments (x) | trackback (x)

 お正月にちなんで、百人一首の話です。七百年以上も前に成立してから、百人一首が変わらず愛され続けてきた理由は何だと思われますか。

 思うに、私たちは日々喜んだり、悲しんだり、さまざまな喜怒哀楽を抱えて生活しています。けれども、それらは日常の忙しさにとり紛れ、時間の経つうちに消え去ってしまうものです。

 百人一首の和歌は、そうした心の表情を私たちに代わって、あたかも写真でも撮るかのように鮮明に焼き付けてくれているように思えるのです。

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あさのは塾便り::本・映画など | 10:26 PM | comments (x) | trackback (x)

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