2014,09,12, Friday
勉強しようと思うけれど、宿題が終わったら、もう何をしたらよいかわからない、という生徒がいます。本屋さんで買った問題集が、結局、机の上に積まれたままなんて話もよく聞きます。勉強するとは、何をどうすることなのか、勉強の方法について考えてみましょう。
・資格試験の場合なら
初めに、大人が何か資格試験を受けようと一念発起して、試験勉強を始めるときの手順を想像してみます。
1.本屋さんで『これ一冊でバッチリ合格』というテキストを買ってくる
2.最初の章をざっと読む
とりあえず読んでみます。ただし、この段階では、何が大切で、どこを覚えたらよいのか、はっきりしないことが多いです。
そこで、助けになるのが、練習問題です。
3.練習問題を解いてみる
問題の出され方を見ることで、重要なところ、覚えるべきところがだんだんわかってきます。
4.もう一度、章を読み返す
ポイントが明確になったので、ノートにまとめたり、重要事項を暗記したりして、知識をきちんと頭に入れます。
5.次の章へ進む
こんな風にして、勉強を進めていくことになるでしょう。
・学校の勉強も手順は同じ
さて、子どもたちの勉強手順も、原則として、これと同じだとお考えください。
1.テキストは「学校の教科書」を使う
学校の教科書が、すべての基本です。教科書の内容が全部身につけば、公立高校受験で恐いものはありません。
ただし、学校の教科書は説明中心で、練習問題の量が足りません。また、先生が解説することが前提になっているので、独学に向いているとは限りません。
そこで、各教科ごとに一冊、「解説のしっかりした問題集」がつけば完璧ということになります。塾に通っている皆さんには「塾のテキスト」がありますから、それ以外の問題集は必要ありません。
2.教科書を読む
とっておきの、勉強のコツを教えましょう。それは、毎日、学校の教科書を読むことです。単に棒読みするのではなく、内容を考え、想像力をふくらませながら、どの教科も何度も声に出して読むようにします。
「なあんだ、そんな当たり前のことか?」という声が聞こえてきそうです。「パソコンや学習タブレットで勉強する時代なのに、そんな勉強は古いんじゃないの?」という意見もあるかもしれません。
しかし、現代には、そんなすごい学習ツールがあるのなら、どうして皆さんは勉強に困って、塾に通いに来ているのでしょう。なぜ世間では、子どもの学力低下が問題になっているのでしょうか。
江戸から明治時代にかけて数百年間、子どもたちはひたすら「読んで」勉強してきました。そういう教育が続いた理由は、それに効果があるからでしょう。
おそらく、成績に困っている方の多くは、最近家で、まともに教科書を開いた記憶がないだろうと思います。しっかり教科書を勉強していれば、テストに出たときに、これはあのページのあのへんに書いてあったな、と思い浮かぶようになるはずです。
3.練習問題を解いてみる
子どもたちは、練習問題を解くのが好きです。しかし、ここにも大きな誤解が潜んでいます。
というのは、ほとんどの子どもたちは、問題を解くのがゴールだと思っているからです。ですから、丸つけをして、間違いを直したら、もう勉強を終わってしまいます。
でも、それは間違い。なぜなら、勉強の本来の目標は「練習問題を解くこと」ではなくて、「教科書の知識をすべて頭に入れること」なのですから。
練習問題とは、「大事なところを教えてくれるヒント」として使うのが正しいのです。
4.もう一度、教科書に戻る
ですから、ここからが本当の勉強です。
練習問題によって、ポイントが明確になったので、ノートにまとめたり、重要事項を覚えたりして、知識を頭に入れていきます。
皆さんは、この最後の一番肝心な作業を、どこまできちんとこなしているでしょうか。
Q.うちの子はノートまとめができないのですが..
A.勉強が不得意な子どもたちは、ノートまとめも苦手です。内容を読み直して、要点をまとめるのは、頭と手をフルに使う作業だからです。
でも、そうした労力を伴うからこそ、記憶にも残るし、学力アップにもつながるわけです。ですから、まずノートを書くことに慣れましょう。教科書を開き、大切だと思うポイントを、きれいに書き写してください。
練習を積み重ねないと、ノートの作成も上手にはなりません。
Q.問題集は一冊で足りますか?
A.大切なのは、一冊の問題集を丁寧にやりきることです。全部終われば、次の問題集に進んでも構いませんが、実際にはそんな時間はないと思います。
一番よくないのは、中途半端に何冊かの問題集に手をつけることです。そういうときは、たいてい「出来る問題」ばかりやってしまって、「出来ない問題」はそのまま放置ということになりがちです。
Q.数学(算数)の教科書も音読するのですか?
A.数学の教科書の音読はしにくいですね。ですから、音読よりも、教科書にのっている立式や計算が一人で出来るかどうかに時間をかけてください。
とりあえず読んでみます。ただし、この段階では、何が大切で、どこを覚えたらよいのか、はっきりしないことが多いです。
そこで、助けになるのが、練習問題です。
3.練習問題を解いてみる
問題の出され方を見ることで、重要なところ、覚えるべきところがだんだんわかってきます。
4.もう一度、章を読み返す
ポイントが明確になったので、ノートにまとめたり、重要事項を暗記したりして、知識をきちんと頭に入れます。
5.次の章へ進む
こんな風にして、勉強を進めていくことになるでしょう。
・学校の勉強も手順は同じ
さて、子どもたちの勉強手順も、原則として、これと同じだとお考えください。
1.テキストは「学校の教科書」を使う
学校の教科書が、すべての基本です。教科書の内容が全部身につけば、公立高校受験で恐いものはありません。
ただし、学校の教科書は説明中心で、練習問題の量が足りません。また、先生が解説することが前提になっているので、独学に向いているとは限りません。
そこで、各教科ごとに一冊、「解説のしっかりした問題集」がつけば完璧ということになります。塾に通っている皆さんには「塾のテキスト」がありますから、それ以外の問題集は必要ありません。
2.教科書を読む
とっておきの、勉強のコツを教えましょう。それは、毎日、学校の教科書を読むことです。単に棒読みするのではなく、内容を考え、想像力をふくらませながら、どの教科も何度も声に出して読むようにします。
「なあんだ、そんな当たり前のことか?」という声が聞こえてきそうです。「パソコンや学習タブレットで勉強する時代なのに、そんな勉強は古いんじゃないの?」という意見もあるかもしれません。
しかし、現代には、そんなすごい学習ツールがあるのなら、どうして皆さんは勉強に困って、塾に通いに来ているのでしょう。なぜ世間では、子どもの学力低下が問題になっているのでしょうか。
江戸から明治時代にかけて数百年間、子どもたちはひたすら「読んで」勉強してきました。そういう教育が続いた理由は、それに効果があるからでしょう。
おそらく、成績に困っている方の多くは、最近家で、まともに教科書を開いた記憶がないだろうと思います。しっかり教科書を勉強していれば、テストに出たときに、これはあのページのあのへんに書いてあったな、と思い浮かぶようになるはずです。
3.練習問題を解いてみる
子どもたちは、練習問題を解くのが好きです。しかし、ここにも大きな誤解が潜んでいます。
というのは、ほとんどの子どもたちは、問題を解くのがゴールだと思っているからです。ですから、丸つけをして、間違いを直したら、もう勉強を終わってしまいます。
でも、それは間違い。なぜなら、勉強の本来の目標は「練習問題を解くこと」ではなくて、「教科書の知識をすべて頭に入れること」なのですから。
練習問題とは、「大事なところを教えてくれるヒント」として使うのが正しいのです。
4.もう一度、教科書に戻る
ですから、ここからが本当の勉強です。
練習問題によって、ポイントが明確になったので、ノートにまとめたり、重要事項を覚えたりして、知識を頭に入れていきます。
皆さんは、この最後の一番肝心な作業を、どこまできちんとこなしているでしょうか。
Q.うちの子はノートまとめができないのですが..
A.勉強が不得意な子どもたちは、ノートまとめも苦手です。内容を読み直して、要点をまとめるのは、頭と手をフルに使う作業だからです。
でも、そうした労力を伴うからこそ、記憶にも残るし、学力アップにもつながるわけです。ですから、まずノートを書くことに慣れましょう。教科書を開き、大切だと思うポイントを、きれいに書き写してください。
練習を積み重ねないと、ノートの作成も上手にはなりません。
Q.問題集は一冊で足りますか?
A.大切なのは、一冊の問題集を丁寧にやりきることです。全部終われば、次の問題集に進んでも構いませんが、実際にはそんな時間はないと思います。
一番よくないのは、中途半端に何冊かの問題集に手をつけることです。そういうときは、たいてい「出来る問題」ばかりやってしまって、「出来ない問題」はそのまま放置ということになりがちです。
Q.数学(算数)の教科書も音読するのですか?
A.数学の教科書の音読はしにくいですね。ですから、音読よりも、教科書にのっている立式や計算が一人で出来るかどうかに時間をかけてください。
あさのは塾便り::勉強・子育てなど | 07:37 AM | comments (x) | trackback (x)