持ちものとしての知識


あさのは塾ブログ

HOME > ブログ

 私たちは、日頃たくさんの「持ちもの」に囲まれて、便利に暮らしています。

 また、私たちは多くの「知識」を活用して、いろいろな活動をしています。目玉焼きの作り方も、メールの送り方も、市バスの乗り方も、みな役に立つ知識です。

 私たちが使う「持ちもの」と「知識」には、似ているところがあります。

     ★☆★☆★

 私たちは「頻繁に使う持ちもの」を、手元の使いやすいところに置きます。

 また、「頻繁に使う知識」は、頭の中で覚えてしまいます。

     ★☆★☆★
 「たまにしか使わない持ちもの」なら、決めた場所にしまうことが多いでしょう、頭痛薬なら薬箱に、ペンチなら道具箱にというように。あるはずの場所に見つからないときは、とても不便な思いをします。

 「たまにしか使わない知識」なら、忘れてしまうのが普通です。忘れてしまっても、調べてわかるなら、困ることはありません。携帯の設定の仕方なら、説明書を見ればよいし、たまにしか作らない料理なら、レシピを見ればすむことです。

     ★☆★☆★

 ときには、持っていることを「忘れてしまった持ちもの」もあります。めったに使わないもの、衝動買いしたものなどは、この部類に入ることが多いでしょう。大掃除でもしないと、こういうものは出てきませんね。

 同じように、私たちの頭の中には、たくさんの「忘れてしまった知識(の痕跡)」があるはずです。学校の勉強がそうだという方も、少なくないのではないでしょうか。


     ★☆★☆★

さて、持ちものと知識との類推から、勉強のヒントをいくつか見つけることができます。

・頻繁に使う知識は記憶しやすい
・知識を早く覚えて、手元に置くことで、作業の効率アップを図れる

・使わない知識は忘れがちである
・忘れないためには、その知識を使う工夫をすればよい

・忘れがちな知識でも、調べ方を知っていれば、困ることはない
・知識は忘れるという前提に立って、あらかじめ調べやすいようにしておく

・調べ方を知らなければ、知識を修復できない。つまり、ひとりで勉強できない
・内容を教わるだけでなく、わからないときの調べ方も教わるべきである

・記憶は、穴の開いたバケツに似ていて、上から継ぎ足さないと抜けていく
・そのまま放置していると、忘れたことすら忘れてしまう

・思い出す努力をすれば、記憶を修復したり、忘れた知識を呼び戻すことが出来る
・復習を勉強のサイクルに組み込めば、学力があがりやすくなる

あさのは塾便り::勉強・子育てなど | 07:24 AM | comments (x) | trackback (x)

pagetop