日本人なのになぜ英語を勉強しなければならないのですか?


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答え。英語を勉強すると日本のことがよくわかるからです。

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often(オッフン)→ しばしば、たびたび、よく
「山田君はしばしば宿題を忘れる」
「山田君はたびたび宿題を忘れる」
「山田君はよく宿題を忘れる」


 辞書を引くとoftenの意味は3つ。ということは下の3つの日本語はだいたい同じ意味だということです。つまり、英語を勉強すると日本語の言葉の意味がはっきりしてきます。

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rice(ライス) → お米、ご飯、稲
beef, pork, chicken(ビーフ、ポーク、チキン) → 牛肉、豚肉、鶏肉

 「米」は、英語ではライス1つで済ませるのに日本語では3通り。逆に、「肉」は日本語では何でも肉ですが、英語では3通り(本当はもっとある)。

 ですから日本人はお米と深く関わってきたし、イギリス人やアメリカ人はお肉を大切にしてきたことがわかります。このように言葉を勉強すると文化の特徴や違いがわかります。

     ◆◇◆◇◆

時間がない → I have no time.(ゼロの時間がある)
危うく死ぬところだった → He nearly died.(ほぼ死んだ)
亡くなってから3年になる → He has been dead for three years.(3年間死んでいる)


 一つのことでも違った表現の可能性があることに気づかされます。

     ◆◇◆◇◆

山田君が好きな子は田中さんだよ (※)
A.→ 山田君が田中さんを好き  It is Tanaka who Yamada likes.
B.→ 田中さんが山田君を好き  It is Tanaka who likes Yamada.


 (※)の文章はふつうはAの意味ですが、文の流れによってはBの意味になることもあります。英語でははっきり違いが出るのに、日本語ではうまく表現しにくいことがあり、英語の方が論理的だと言われます。

     ◆◇◆◇◆

 上記の例で、日本語の「田中さん」は後ろの方、英語の「Tanaka」は前の方に位置しています。このように、日本語では大事な内容を後回しにしますが、英語では先に結論を言ってしまう傾向があります。

     ◆◇◆◇◆

     コップが割れてる → 割ったのは誰だよ?
     部屋を片付けないとね → 誰が片づけるんですか?
  

 日本語では主語を言わないことが多いので、責任の所在がはっきりしなくなります。英語では主語を言わないと文章が作れないので、当事者がはっきりわかります。

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「コーヒー飲みます?」
「コーヒーはちょっと…」
(たぶんいらないってことね)

「買い物ついていこうか?」
「いいよ」
(それってどっちなの?)


 日本語は遠回しに表現して相手に気を使いますが、そのせいで内容がはっきり伝わらないことがあります。英語ではYes、Noを使わないと表現できないので、結論を間違えることはありません。

 こうして英語を勉強することで日本語や日本文化の特徴やクセをより深く理解することができるのです。
あさのは塾便り::本・映画など | 08:17 AM | comments (x) | trackback (x)

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