自分を大胆に変えましょう


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頭が固い人間たち

 人間とは、なるべく習慣を変えず、決めた通りに生活することを好む動物のようです。

 例えば、ほとんどの人は、朝起きてから出かけるまでの手順が決まっていると思います。寝過ごしてバタバタ中途半端に飛び出したときは、なんだか一日、居心地の悪い思いをします。

 ところで、変化を好まないのは、頭の固い大人だけの話かと思いきや、伸び盛りの子どもたちに見られることも多くて、おやおやと思うことがあります。

 なかでも、それを実感するのは、ノートの使い方をアドバイスするときです。


なくならない計算ミス
 生徒たちは、毎度喧しく、計算ミスをなくしなさいと注意されます。

 そのなかには、数字の写し間違いや見落とし、自分の字の見間違いといった単純ミスも多く含まれています。

 そんなミスをなくすのは、実に簡単、ノートを丁寧に分かりやすく書けばよいのです。

 そこで、同じ間違いを2回したところで、「どちらも数字の取り違えが原因だから、今後は行をあけて書こう」とか「分数は2行使って書こう」などとアドバイスをします。

 ところがもう、こういうときの子どもの反応って、びっくりするほど頑固です。自分のやり方を変えるのは、面倒でしんどいことなのでしょう。その場では言われた通りにしても、一週間経つともとに戻っています。かくて、ミスは繰り返されます。


ノート様の言いなりになる


 ノートは上から隙間なく書かないといけないとか、罫が細ければ、字を小さくして詰めないといけないとか、妙に几帳面に思い込んでいる子どももいます。当然、数字は読みにくくなりますが、これを解読するようにして計算を続けています。

 なんのことはない、ノートの都合に人間の方が合わされているのです。なんだかおかしな話でしょう。本当は、計算を間違えないという、人間の都合の方が優先されるべきなのです。


シャーペン様に気を遣う

 安いシャーペンを使う子どもも多く、よく芯が折れます。折れないように筆圧を弱めて書くせいで、字は蛇みたいになるし、本人はイライラしています。

 これも、シャーペンの都合に、人間の方が合わされているということです。うちの塾は鉛筆を使わせる方針ですが、シャーペン派だった生徒の多くが、鉛筆の良さを再発見しています。書きっぷりの気持ちよさは何ものにも変えがたいでしょう。


意見を聞こう、自分が変わろう

 口喧しい注意ばかりで、生徒は辟易していると思いますが、大人と子どもの関係とはそういうものです。

 自分を変えることを厭わない積極性を持ちましょう。他人の意見に耳を傾ける柔軟性を兼ね備えて下さい。たかが計算ミスへの対処からも、本人のこれからの人生が、垣間見えてくるというものです。
あさのは塾便り::勉強・子育てなど | 09:48 PM | comments (x) | trackback (0)

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