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 今から2400年ほど前にあった、世界最大の図書館の話をしましょう。

 エジプト第2の都市アレクサンドリアは、地中海に面した美しい港湾都市です。その歴史は古く、名前の由来はアレクサンドロス大王まで遡ります。

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 アレクサンドロスは、紀元前4世紀、古代ギリシアの北方、マケドニアという国の王でした。

 軍事に関して天才的な手腕を発揮し、二十歳で王位を継ぐと、破竹の勢いで進軍。大国アケメネス朝ペルシアを滅ぼし、地中海沿岸からオリエント一帯に至る大帝国を建設したのです。

 紀元前332年、エジプトに入った彼はアレクサンドリアを建設し、以来この都市は貿易、文化の中心地として、数々の王朝の下で繁栄を続けました。

 ちなみに、日本に目を転じると、当時はまだ縄文時代にあたります。長く世界史の激動にさらされたこの地と比べれば、日本の歴史はなんだかこじんまりとして見えます。

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あさのは塾便り::本・映画など | 03:09 AM | comments (x) | trackback (x)

 ピタゴラスという人の名前は、誰でも聞いたことがあると思います。

 まず、ピタゴラスの定理(三平方の定理)。これは、中学3年の数学で学習します。

 それから、ピタゴラスイッチ。上から転がしたビー玉が、工夫された複雑なルートをたどって、ついつい目が離せなくなる、あの番組ですね。

 ピタゴラスの名は、商品名などにも使われ、子どもの創意工夫を育てるという意味合いが、持たされているようです。

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 では、彼は実際にはどんな人間だったのか。当の本人、2500年ほど前の古代ギリシア人、ピュタゴラスの話をしてみます。

 彼は、一言で言うなら、まさに天才。すぐれた学者であり、かつカリスマ性を備えた宗教者であって、ピュタゴラス学派(教団)と呼ばれた組織を主宰しました。

 その活動内容が外部に漏れることはなく、一切が秘密に包まれていたのですが、彼らは教義の一環として、数学の研究に力を注いでいました。

 そして、その発想が、私たちの文明の発展に大きく寄与することになります。

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あさのは塾便り::本・映画など | 03:05 AM | comments (x) | trackback (x)

 2800~2300年ほど前、ヨーロッパ史の草創期に、古代ギリシア人たちは颯爽と名乗りを上げました。

 エーゲ海沿岸には多くの都市国家(ポリス)が築かれ、明るく合理的な気風によって、人間中心の文化が花開きます。

 学問が発達し、文学・美術の傑作が生み出され、古代ギリシアは黄金時代を迎えました。

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 思想の分野も例外ではなく、後世に名を残す学者を輩出しましたが、その一人、パルメニデス(前5世紀)を取り上げてみます。

 このパルメニデスという人物は、青い海に白い家、陽気な人々が酒浸り(?)みたいなイメージの土地にあって、どうやら引きこもって考え事ばかりしていた節があります。

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あさのは塾便り::本・映画など | 03:02 AM | comments (x) | trackback (x)

 ギリシア神話に出てくるオイディプス王のお話です。

 テーバイの国王ライオスは「もし子が生まれれば、その子が父を殺し、母を娶るであろう」という神託を受けます。(当時、神託は神々のお社に行くと、神がかりになった巫女さんが授けてくれます。)

 それで、王はオイディプスが生まれると、そのまま山中に捨てさせました。しかし、赤ん坊は羊飼いに助けられ、巡りめぐって、子どものいないコリントスの王のもとで成長します。

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あさのは塾便り::本・映画など | 09:27 PM | comments (x) | trackback (x)

 子どもの頃は、「大人」というものに勝手なイメージを描いていました。よく「大人なんだからしっかりしなさい」とか「もう子どもじゃないんだから」とか言いますよね。

 だから、大人と子どもの間には何かしら境界があって、ちゃんとした大人になれば、迷ったり悩んだりしなくなるものだと思っていたのです。

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 ところが、実際に自分が大人になってみると、そんなことはあるはずもなく、相変わらず目の前の事柄に一喜一憂して生きています。

 してみると、大人と子どもには違いがあるとしても、それは相対的なもので、構造的には共通しているのだと考えるようになりました。

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あさのは塾便り::本・映画など | 09:24 PM | comments (x) | trackback (x)

 自己啓発本というジャンルがありますね。

 そう、「人生で成功する方法」とか、「自己の能力を引き出すには」とか、生き方に役立つノウハウが書かれているあれです。

 書店で手に取るのはいささか気恥ずかしいが、アドバイスを読んで生かすことができれば、きっと有意義な人生を送れるでしょう。

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 定番のタイトルでいうなら、以下のような本になります。

 ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』
 カーネギー『人を動かす』
 コヴィー『7つの習慣』など
 それぞれベストセラーになっていますし、他にも星の数ほど出版されています。

 (なお、ここで扱うのは本の話です。「自己啓発セミナー」のようなものは玉石混淆と聞きますので、注意が必要です。本でしたら、もしかりにインチキでも、本代を損するだけで済みます)

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あさのは塾便り::本・映画など | 09:21 PM | comments (x) | trackback (x)

春の入塾 ご案内チラシを配布中です。

(クリックすると pdf ファイルが開きます)


   ●チラシ 表面   ●チラシ 裏面 
あさのは塾便り::お知らせ | 01:15 PM | comments (x) | trackback (x)

 高校2年の秋頃だったと思います。午後の体育の授業が終わったあと、着替えもせず図書館へ行ってSF雑誌に読み耽っていました。

 閲覧室からはグラウンドが見渡せ、暖かな日差しはゆっくりと西へ傾いていく。ひとしきり読み終えると、外を眺めながらぼうっと余韻に浸っていました。

 やがて友人が呼びに来てくれて、一緒に帰りました。自分の原風景の一つです。

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あさのは塾便り::勉強・子育てなど | 12:57 AM | comments (x) | trackback (x)

 クラシック・バレエ『ジゼル』のお話です。貴族の若者アルブレヒトは自分の身分を隠して、村娘ジゼルと恋仲になっています。

 実は、彼にはバチルドというれっきとした婚約者までいるのですが、目下のところはジゼルに会うのが楽しくて仕方がない。

 しかし、あるとき貴族たちが狩りの途中で村に立ち寄り、そこにバチルドも同行していて、三人は期せずして顔を合わせてしまいます。

 取っ組み合いでも始まれば楽しい話で済んだのですが、あいにくジゼルは繊細で傷つきやすく、おまけに心臓が悪かった。

 恋人の隠し事を知った彼女は、ショックに耐えきれず、気が触れて死んでしまいます。

 なんだか唐突な感じですが、「狂乱の場」は19世紀オペラ界の流行りの演出だそうで、このバレエでも見せ場の一つとされています。

 第一幕はここで終わり。アルブレヒトにしてみれば、軽い気持ちで始めた恋愛が、重たい終わりを告げることとなりました。

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あさのは塾便り::本・映画など | 12:55 AM | comments (x) | trackback (x)

 「どうしても雪だよ、おっかさん谷のこっち側だけ白くなっているんだもの。どうしても雪だよ。おっかさん」すると母親の熊はまだしげしげ見つめていたがやっと言った。

 「雪でないよ、あすこへだけ降るはずがないんだもの」子熊はまた言った。「だから溶けないで残ったのでしょう」「いいえ、おっかさんはあざみの芽を見に昨日あすこを通ったばかりです」

 月の光が青じろく山の斜面を滑っていた。そこがちょうど銀の鎧のように光っているのだった。しばらくたって子熊が言った。「雪でなけぁ霜だねえ。きっとそうだ」

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あさのは塾便り::勉強・子育てなど | 12:53 AM | comments (x) | trackback (x)

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