『令和言葉・奈良弁で訳した万葉集』


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 『愛するよりも愛されたい 令和言葉・奈良弁で訳した万葉集1』(佐々木良著)という本が、話題になりました。

 万葉集は、今から1200年ほど前、奈良時代に編まれた和歌集です。

 貴族ばかりでなく、庶民の歌も載せられており、古語の難しささえなければ、今の私たちに共感できる歌も多いはずです。

 本書は、その点で大いに参考になります。以下、いくつか引用します。

   ★☆★☆★

イケメンの俺が
片想いなんかするかよw
って いってたけど
したわwww

ますらをや 片恋せむと 嘆けども
醜(しこ)のますらを なほ恋ひにけり

   ★☆★☆★
オレはりりしい剣士
なんでもぶった切ってやるぜ!
「くっ 切れない なんだこれ!」
あ 恋か

剣大刀(つるぎたち) 身に佩(は)き添ふる
ますらをや
恋といふものを 忍びかねてむ

   ★☆★☆★

女と別れるのが 寂しくて
めそめそ泣くはずがない!
だってオレ漢(おとこ)やもん

ますらをと 思へる我れや
水茎の 水城(みづき)の上に 涙拭はむ

   ★☆★☆★

くんのかい?
こんのかい!
こんの?
くんの?
いや こんのかい!

来むと言ふも 来ぬ時あるを
来じと言ふを 来むとは待たじ
来じと言ふものを

   ★☆★☆★

心のときめきを 人に知られへんように
胸の内にそっとしまっとこ
できるかなぁ・・・

もの思ふと 人に見えじと なまじひに
常に思へり ありぞかねつる
あさのは塾便り::本・映画など | 09:56 AM | comments (x) | trackback (x)

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