2015,01,13, Tuesday
●「ミリオンダラー・ベイビー」は、2004年のアメリカ映画です。監督・主演のクリント・イーストウッドは、かつてアクション映画スターとして、一世を風靡した人であり、今では監督として、魅力的な作品を撮り続けています。●彼の映画には、しばしば、頑固で不器用で、自分の生き方を曲げず、周囲の者とぶつかることを厭わない人間が登場します。本作では、彼自身が演じるボクシングの老コーチ、フランキーがそうですし、また、彼を慕う女性ボクサーのマギーも、同じタイプの性格だと言えるでしょう。
●マギーは、早くに父親を失い、貧しい環境で育ちました。家族と折り合いが悪く、家を出て、ウェイトレスをして自活しています。まじめで向上心の強い彼女は、ボクシングと出会って、熱心に練習を続けますが、なかなか芽が出ない。
●やがて、マギーはフランキーに弟子入りを志願し、その真剣さに根負けして、彼も指導に力を入れはじめ、徐々に彼女の才能は開花していきます。マギーの試合のシーンは、ふだんボクシングを見ない方でも、思わず体が動いてしまうでしょう。
●けれども、人生いつもよいことばかりではありません。タイトル戦に手が届くようになったマギーは、ファイトマネーを貯めて、母親に家をプレゼントします。でも、母親は喜ぶどころか、生活保護が打ち切られるのを恐れ、「金でくれりゃよかったんだよ」と言い放つのです。
●頑張る人間の方が、いつでも幸せになれるとは限りません。頑張らない人間の方が、楽に暮らし、長生きできることも多いでしょう。そんな皮肉な人生の有り様が想起されて、物語の結末を予感させるのです。
●やがて、マギーはフランキーに弟子入りを志願し、その真剣さに根負けして、彼も指導に力を入れはじめ、徐々に彼女の才能は開花していきます。マギーの試合のシーンは、ふだんボクシングを見ない方でも、思わず体が動いてしまうでしょう。
●けれども、人生いつもよいことばかりではありません。タイトル戦に手が届くようになったマギーは、ファイトマネーを貯めて、母親に家をプレゼントします。でも、母親は喜ぶどころか、生活保護が打ち切られるのを恐れ、「金でくれりゃよかったんだよ」と言い放つのです。
●頑張る人間の方が、いつでも幸せになれるとは限りません。頑張らない人間の方が、楽に暮らし、長生きできることも多いでしょう。そんな皮肉な人生の有り様が想起されて、物語の結末を予感させるのです。
あさのは塾便り::本・映画など | 12:39 PM | comments (x) | trackback (x)