塾選び ささやかなヒント


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塾選びの一般論

 全国規模の大きな塾から、街の小さな塾に至るまで、すべての学習塾は次の2つの目標を抱えています。

1.生徒の学力を上げること
2.自分の利益を上げること


 2つのうち、どちらに軸足を置くかで、塾の性格は決まります。

 もちろん、お客さまにとっては、1つめの目標に重心を置いている方が、よい塾だということになりましょう。とはいえ、入塾する前にそれを見抜くのは、なかなか難しい作業です。


大手塾のふところ事情

 塾探しを始めて、圧倒的に目につくのが、大手業者の宣伝広告です。HPにはたくさんの特長が書き連ねてあり、読み比べ出すと切りがありません。

 ところで、大手個別指導塾や家庭教師センターの講師は、そのほとんどが学生・院生のアルバイトです。なかでも、教えることに一定のスキルを持った学生たちは、どこでも重宝されますから、業者の間を流動したり、掛け持ちしたりしています。

 つまり、彼らが授業を受け持つ限り、実際はどこの塾に通おうと、講師の資質にはさほど違いはないということが起こるわけです。

 そして、当方の塾にも掛け持ち講師がいますが、彼らと話してわかるのは、大手の業者が支払う給与は、うちのような小さな塾が支払う額よりも、さらに少ないということです。ところが、逆に、生徒からの授業料はうちの倍近くの金額を取っているのですね。

 大手の塾では、大規模な広告宣伝費、立派な教室の維持費、不採算店の赤字補填など、お金のいる理由がいくらでもあります。このあたりの事情にお気づきになれば、塾を見る視点も変わってくるのではないでしょうか。


小さな塾のすすめ

 そこで、学習塾を探しておられる方への、ささやかなお願いです。

 皆さまの家の近くにも、おそらく「見えない隠れた塾」があります。それは、テレビコマーシャルも流さない、派手なカラーのチラシも撒かない小さな塾のことです。

 そのなかには、立派な建物こそないものの、学生講師を使い捨てにすることもなく、オリジナルの教材を工夫し、試験直前にはとことん勉強に付き合ってくれるようなところが、きっとあります。

 少子化を迎えたこの時代、口コミや紹介で存続しているところには、それなりの理由があります。そういう塾をのぞいてみるという選択肢があることを、ぜひ思い出して頂きたいのです。

 こちらもご覧ください
→正攻法の学力アップのすすめ
→学習塾の舞台裏
あさのは塾便り::本・映画など | 09:40 AM | comments (x) | trackback (0)

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