タランティーノ監督


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 絵のように美しいと言いますが、美術館に飾られている絵がどれも美しく感じられるとは限りません。音楽を聞けば気分が引き立ったり心が和んだりしますが、どの曲も同じ感動を与えてくれるわけではありません。

 芸術作品やその表現のなかには、受けとめ方がよくわからないものがあります。そうしたものに出会ったとき、相性が合わないで済ませず、この絵は何を言いたいのか、この曲はどう聞いたらよいのかと考えるようになると、自分の感性の幅や心の世界が広がるような気がします。

 映画でも同じですね。いわゆるハリウッド映画なら、物語がわかりやすく起伏に富み、笑いあり悲しみあり、わりとハッピーエンドで感動的、アクション物ならすっきり爽快感が味わえる。

 でも、世の中にはその期待に反して、あれ少しちがう、腑に落ちないと感じさせる映画があるものです。いったいこれは何だろうと考え始めるなら、そこにはディープな世界が口を開けて待っています。

 そういう映画を撮る監督の一人として、クエンティン・タランティーノを上げましょう。

 彼は1963年生まれのアメリカ人。撮る映画といえばだいたい犯罪がらみで暴力シーン付き、公序良俗にはきっちり反するので、ストーリーを解説するわけにもいきません。

 ここで勧めるのは『パルプ・フィクション』と『ヘイトフル・エイト』。前者はカンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最優秀作品賞)を取った作品。若いカップルが飲食店で強盗を試みたがギャングがたまたま居合わせて..という話。

 後者は南北戦争の頃、それぞれヤバい経歴の8人が荒野の店で吹雪に閉じ込められて..という話。いずれもストーリー運びや人物描写が巧みで変なウィットに富んでいます。

 どう考えてもこの監督の頭は何かがおかしいので、誰にでも推薦するというわけにはいきません(もちろん、褒め言葉として言っています)。知らない世界を覗いてみたい方だけいかがでしょうか。
あさのは塾情報::本・映画・他 | 10:45 AM | comments (x) | trackback (x)

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