中高一貫校での勉強方法は?


勉強と子育てのQ&A

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1.カリキュラムの違い

 6年間の中高一貫教育を実施している学校は、通常の公立学校とは異なる授業カリキュラムを持っています。

 学習順序は公立校と同じままで、進度だけを速めて授業するところもあれば、進度が速いだけでなく、順序そのものを大幅に入れ替えてしまうところもあります。

 いわゆる難関校のなかには、高校2年まででほとんどの学習範囲を終了し、残り1年を大学受験対策に充てる学校さえあります。
 もともと、中学で習った内容を上書きするようにして、高校でより深く学習するわけですから、生徒の能力次第では、初めから高校の内容を組み入れて授業することも可能です。

 もちろん、生徒はその分大きな負担を強いられます。とはいえ、希望して入った学校で、質の高い授業に参加するのですから、気合いを入れて大切に取り組んで頂きたいです。


2.指導方針の違い

 中高一貫校の生徒は高校受験がないので、6年間の連続した持ち時間の中で、課外活動に熱中したり、知的好奇心を満たしたりする時間がたくさんあります。十代半ばの貴重な時間をどのように使うかによって、人生の方向性さえも決まってくるでしょう。

 また、多くの学校では痒いところに手が届くような生徒指導が行われますが、一部の難関校では、逆に放任主義のところもあります。

 生徒の能力を信じてこその指導方針ですが、自由な校風に当てられて勉強面でのんびりし過ぎてしまうと、授業の難易度が高いだけに、遅れを取り戻すのも大変です。大学受験・進学が控えていることも考えて、自己責任でセーブしなければなりません。

3.参考書・学習塾について

 カリキュラムが通常の学校と異なるため、参考書や問題集を選ぶ際、自分の学年のものを買っても、内容が授業と一致しないことがあります。自分で選べないときは、事情がよく分かっている方に選んでもらうのが宜しいでしょう。

 学習塾に通う場合も、通常の中学生クラスでは、授業の進度や難易度が合いません。家庭教師の先生を頼む場合も同様ですが、中高一貫校の学校事情をよく承知している先生にお願いする必要があります。
勉強と子育てのQ&A | 09:39 PM | comments (x) | trackback (x)

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